『薬屋のひとりごと』大人気ライトノベル、そして大人気コミックですが、
最初の頃、読んでいると主人公の猫猫について、いろいろな疑問が湧いてきます。
羅門は「養父」とありますので実の父親は?そして母親は?などなど。
謎が多い猫猫ですが、今日はそれを見ていきたいと思います。ネタバレありですのでご注意を!
前回の記事はこちら!
『薬屋のひとりごと』猫猫の両親や親戚に関する相関図(ネタバレあり)
はい、まず相関図にしてみました。この方がわかりやすいかと。
猫猫は、幼い頃今のトップ人気の妓女3名の姉さん方に育てられています。そして養父(血縁で言うと大叔父にあたる)「羅門」に育てられ薬師として仕事をしていました。
ストーリーの中では徐々に猫猫の出生についてわかるような形になっています。
『薬屋のひとりごと』猫猫の両親は?ネタバレあり
相関図にあるように、父親は漢羅漢、母親は妓女だった鳳仙です。
羅漢は現在は国の軍師として高い身分にいますが、鳳仙と知り合った頃は、まだ高い身分でもなく、家のあととりでもなく・・・
たまたま宴会か何かで連れてこられた花街で、碁が強い妓女がいるとのことで対戦したのが出会い。
軍部で負けなしの羅漢と花街で負けなしの鳳仙。
鳳仙は愛想の良いタイプではないのですが、それを好むお客さんもいて、どんどん会うための金額がつりあがっていきます。
その頃の羅漢にとっては3ヶ月に1度、碁をするために会うのがやっとになります。
人気も高くなり、鳳仙の身請けの話が出ます。
さて、羅漢には一つ人と違う特徴があり、
「人の顔がわからない」のです。目や鼻などのパーツを理解できても、「顔」というひとまとまりになると区別がつかない。なのでみんな人の顔は碁石のように見えるのです。
ただ、鳳仙は、彼にとって数少ない顔がわかる人間でした。兄の羅門でさえ将棋の駒に見えるのに・・・ちなみに猫猫の顔もわかるのだそうです。
『薬屋のひとりごと』羅漢と鳳仙の悲劇 ネタバレあり
羅漢も鳳仙が身請けが決まったということを知り、その前に碁を打ちに会いに行きます。
その時に、身請けが決まっていたにもかかわらず、羅漢と鳳仙は関係を持ってしまいます。
そのことはすなわち身請け話が破談になる、ということ。
そして猫猫を産んだことで、鳳仙は妓女として生きていくために大変な苦労をすることになります。
さらに客に病気をうつされ、それも治療をしないまま働き続けることで、ほぼ廃人となってしまいます。
その前に羅漢は、家で揉め事が起き、都を離れなければならず、半年ほどで迎えに行くと言っていたのが、3年になってしまったのです。家の当主となり、ようやく迎えに行けるようになったら・・・
その時には「もう鳳仙はそこにはいない」と言われ何度尋ねても追い返されてしまいます。
(実際は、鳳仙は緑青館の離れで病人として羅門や猫猫に手当てされながら暮らしていたのですが)
緑青館も身請けが破談になったことで信用を落とし、一時は経営も傾いた時期があるのです。そんな中、猫猫はだれが母親かは聞かされませんでしたが、なんとなく感づいていました。
今の3人の看板妓女(スター)の若かりし頃の白鈴、女華、梅梅に可愛がられて育ち、
そして猫猫は羅門に引き取られることになります。
『薬屋のひとりごと』猫猫はなぜ羅漢を毛嫌いするのか?
母や自分を捨てたから恨んでいる、というよりは、基本生理的にダメ、というのが強いらしく。
幼少期に懲りずに緑青館に猫猫に会わせて欲しいと通っては、ボコボコにされて追い返される羅漢を見ていて、それでも笑いながら猫猫に近づいてくる姿を見てなんともトラウマになっているらしく・・・
猫猫を身請けしたいというか、自分の娘として引き取りたいという羅漢の願いはむなしく、まずは壬氏に連れて行かれてしまいますけどね・・・
猫猫としては羅門が育ての親になってくれたことをとてもありがたく思っている様子。
養父の羅門は「おやじ」「おやじどの」
実父の羅漢は「あのおっさん」
と呼ばれてますから、差は歴然としているかと・・・
『薬屋のひとりごと』羅漢と鳳仙その後はどうなる?ネタバレあり
鳳仙は緑青館の離れにいるのですが、鼻が欠け、病が進み、言葉も話さず、小さな子供のように歌を歌って碁石をならべることしかできなくなっています。
羅漢は猫猫がいることは知っていますが、鳳仙がいることは知りませんでした。(いないと言われ続けてましたし)
そして羅漢が妓女を身請けすることになったのですが、相手を選んでいる時に、梅梅がふと(あえて)窓を開けます。
そうするとどこからか歌声が聞こえてきて、それが誰なのか、羅漢にはすぐにわかってしまいます。
結局、羅漢は病に伏した鳳仙を身請けすることになりました。
羅漢にとってはかけがえのない唯一の存在なのでしょうね・・・
ここでようやく羅漢と鳳仙は再会することになります。
『薬屋のひとりごと』猫猫に兄弟はいるのか?
羅漢は現在、家の当主となっていて、跡継ぎとして甥っ子の羅半を養子にしています。
(当主の父親を追い出して当主になっています汗)
なので羅半は兄弟というよりは血縁的には従兄弟ということに。
(羅漢の異母弟の息子なので)
とはいえ、羅半は今は羅漢の養子となっているので兄といえるかもですね!
『薬屋のひとりごと』おまけ:羅漢の家にいる天才たち?
羅門や羅漢の家には天才というか特別に能力の高いものが出るようで、天才肌でちょっと変わった人間が多いのが特徴。
羅門は西方まで留学した腕のいい医師ですし、
羅漢は、人の顔を判別することができませんが、本能的に人の本質を見抜きます。その場の状況も疑わしいことも証拠がなくてもわかってしまったり・・・なので軍師としてはピカイチなのです。
養子の羅半は数字にものすごく強く、頭がいい。数字は美しいものだと独特の感性を持っています。仕事もできるけど、やはりこだわりが強すぎる、という面があります。
その他の漢の家の人たちは一般的に見て優秀だとしても、彼らの特殊性にはかなわない、といった感じです。
猫猫の薬草や毒に関するマニアックな知識やこだわり、推理の才能など(あとちょっとかわっているところ)はやはり漢の家の血を継いでいるのだなぁと思ったりします。
さて、いかがでしたでしょうか?
羅漢も悪い人ではないので、「お父さん」と呼んでくれなくても、何とか毛嫌いされないくらいにはなってくれるといいなーと個人的には思います(笑)
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